109年第2學期-5209 台日社會交流研究Ⅱ–移動與溝通 課程資訊

評分方式

評分項目 配分比例 說明
出席 20 遅刻欠席は大幅減点(一個小時2点減点)
授業活動 10 授業への積極的参加,資料等の提示,議論の方向付けなど
交流活動 10 交流活動への積極的関与
授業報告 15 授業報告(学術性・日本語表現も重視する)
レポート 35 期末レポート(学術性・日本語表現も重視する)

選課分析

本課程名額為 70人,已有5 人選讀,尚餘名額65人。


登入後可進行最愛課程追蹤 [按此登入]。

授課教師

松永稔也

教育目標

近代を経てグローバル化が進展する現在,個人の希望の有無に関わらず,私たちは誰でも国境の内部であるいは国境を越えて移動する可能性のなかで生きています. 問い:皆さんがもし外国で暮らしたら,ホスト社会の人たちは皆さんを暖かく受け入れてくれるでしょうか? ポイント1:どの国で? ポイント2:どんな立場で? ポイント3:ホスト社会とはどのような関わりをすることになりそう? →予想される様々な反応 ・心配です・・・ ・「私は大丈夫」 ・「私は差別を受けない」 ・「俺はスーパー外国人だからね」 ・「差別されても仕方ない人間がいるのだ」 ・「私には関係がない」 ・「え,そういう事実があるんですか,知らなかった. 日本・台湾にも大勢の「外国にルーツを持つ人々」が暮らしています.彼/彼女らの「外国生活」を他人事として捉えるのではなく,私・あなたにも身近に起こり得ることとして捉えることから思考を始めてみましょう. 本科目で言う移動とは「人の移動」に限らず,人,工業製品や文化的生産物などのモノの移動,情報,資本などの移動も含むものです.また国境によって区切られた国民国家を跨ぐ移動のみではなく,国民国家内部における移動もその視野におさめられています. 移住労働,留学,故国喪失,難民,強制移住など様々な移動における諸アクターたちの生活の場の築き方,移動する人々と移動を受け入れる人々によるいわゆるゲスト-ホスト関係の多様性,「出身地」「移住先」も含めた移動に関わる諸アクターたちによる公共的な議論,物質(物資)・人間関係・文化等の(再)生産と移動の関係,などを取りあげます.受講者・講師自身の移動(体験)も重要な考察対象となります. 本年度は,台湾・日本・アジア諸国を中心に,これらの地域に暮らす「外国にルーツを持つ人々」の生活支援,特に言語習得や言語継承・文化継承の実態・サポート体制等について検討する.以下のような学習過程を予定しています. (1)マクロの視点から「移動」「国際移民」に関わる理論を把握・検討する:グローバリゼーション・世界システム・近代化・再生産理論,等 (2)外籍配偶・外籍勞工・外籍人士について学ぶ (3)「外国にルーツを持つ人々」と言語に関する諸テーマの検討・実践者との交流 ・移動者に対する言語(学習)支援 ・移動者の母言語継承・母文化継承 ・政府・行政・NGO/NPOの役割・言語支援 ・防災情報の多言語化 ・多言語景観の形成・あり方の検討 ・受講生の皆さんの移動と言語・溝通・文化・社会についての関心事も持ち寄りながらともに教え合い学びましょう

課程概述

國境切割出國家與國民,不單只著眼在跨越國界的國民國家,也關注國民國家內部的移動,當然對象也不限於人類的移動,更包含工業製造品與生產物等物品、資訊、金錢的移動。對以上移動的實情與相關論述做批判性探討。

課程資訊

參考書目

1. OECD編著(2007)『移民の子どもと学力─社会的背景が学習にどんな影響を与えるのか』明石書店
2. 乾美紀(2007)「難民ニューカマーの子どもの教育と職業」『開発と国 際協力の教育社会学』ミネルヴァ書房,pp.58-69
3. 伊豫谷登士翁,梶田孝道編(1992)『外国人労働者論』弘文堂
4. ※伊豫谷登士翁(2001)『グローバリゼーションと移民』有信堂高文社 
5. 伊豫谷登士翁編著(2007)『移動から場所を問う—現代移民研究の課題』有信堂高文社
6. ※岩淵功一編著(2010)『多文化社会の〈文化〉を問う─共生/コミュニティ/メディア』青弓社
7. ヴィヴィオルカ,ミシェル(2009)『差異―アイデンティティと文化の政治学』法政大学出版局
8. 上野加代子(2011)『国境を越えるアジアの家事労働者ー女性たちの生活戦略』世界思想社
9. 大村 敦志(2008)『他者とともに生きる—民法から見た外国人法』東京大学出版会
10. 外国人人権法連絡会編(2007)『外国人・民族的マイノリティ人権白書』明石書店
11. 加賀美常美代編著(2013)『多文化共生論 多様性理解のためのヒントとレッスン』明石書店
12. ※梶田孝道,丹野清人,樋口直人(2005)『顔の見えない定住化─日系ブラジル人と国家・市場・移民ネットワーク』名古屋大学出版会
13. 川村千鶴子,近藤敦,中本博皓編著(2009)『移民政策へのアプローチ』明石書店
14. 北脇保之(2011)『「開かれた日本」の構想--移民受け入れと社会統合』ココ出版
15. 駒井洋編(1996)『日本のエスニック社会』明石書店
16. 小森陽一(2006)『レイシズム』岩波書店
17. 近藤敦編著(2011)『多文化共生政策へのアプローチ』明石書店
18. (財)アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)編『アジア・太平洋人権レビュー2009 女性の人権の視点から見る国際結婚』現代人文社
19. 佐々木衛編著(2007)『越境する移動とコミュニティの再構築』東方書店
20. 佐竹眞明編(2011)『在日外国人と多文化共生』明石書店
21. サッセン,サスキア(2004)『グローバル空間の政治経済学——都市・移民・情報化』岩波書店
22. 佐野哲(2004)「台湾の外国人労働者受入れ政策と労働市場」一橋大学世代間問題研究プロジェクト「世代間問題の経済分析」(特別推進研究)ディスカッション・ペーパーNo.229
23. 篠原雅武(2007)『公共空間の政治理論』人文書院
24. 渋谷望(2003)『魂の労働』青土社
25. 鈴木江理子編著(2012)『東日本大震災と外国人移住者たち』明石書店
26. 田尻英三他編著(2007)『外国人の定住と日本語教育』ひつじ書房
27. 田中慎也・木村哲也・宮崎里司編(2009)『移民時代の言語教育』ココ出版
28. 丹野清人(2013)『国籍の境界を考える――日本人、日系人、在日外国人を隔てる法と社会の壁』吉田書店
29. 張玉玲(2008)『華僑文化の創出とアイデンティティ─中華学校・獅子舞・関帝廟・歴史博物館』ユニテ
30. 西川潤,蕭新煌編(2007)『東アジアの社会運動と民主化』明石書店
31. 日本移民学会編(2011)『移民研究と多文化共生』御茶の水書房
32. 早瀬保子(2002)『途上国の人口移動とジェンダー』明石書店
33. 原武史(2012)『団地の空間政治学』NHK出版
34. 樋口直人(2012)『日本のエスニック・ビジネス』世界思想社
35. 日比谷潤子・平高史也編(2005)『多言語社会と外国人支援』慶応大学出版会
36. 広田康生(2003)『エスニシティと都市{新版}』有信堂高文社
37. フロム,エーリッヒ(1965)『新版自由からの逃走』東京創元社
38. ベンハビブ,セイラ(2006)『他者の権利 外国人・居留民・市民』法政大学出版局
39. 宝月誠(2004)『逸脱とコントロールの社会学―社会病理学を超えて』有斐閣
40. 松浦さと子・川島隆(2010)『コミュニティメディアの未来―新しい声を伝える経路』晃洋書房
41. 森本豊富・根川幸男(2012)『トランスナショナルな「日系人」の教育・言語・文化―過去から未来に向って―』明石書店
42. 山脇直司(2004)『公共哲学とは何か』筑摩書房
43. 吉富志津代(2008)『多文化共生社会と外国人コミュニティの力』現代人文社
44. 渡戸一郎・井沢泰樹編著(2010)『多民族化社会・日本〈多文化共生〉の社会的リアリティを問い直す』明石書店
45.

開課紀錄

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